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2009カップ戦(清水)

【天皇杯準決勝】善戦及ばず PK戦で力尽きる

2009/12/30
 サッカーの第89回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、静岡新聞社共催)は29日、エコパスタジアムなどで準決勝2試合を行い、Jリーグ1部(J1)同士の対決となった清水は、名古屋にPK戦で惜しくも敗れた。
▽準決勝(エコパ)
名古屋(J1) 1(0―1 1―0 延長 0―0 0―0)1 (PK5―3) 清水(J1)
▽得点者【名】玉田(PK)【清】岡崎
▽観衆 19578人
 【評】清水は延長、PK戦の末に名古屋に敗れ、4年ぶりの決勝進出はならなかった。
 清水は前半16分、本田のロングパスに飛び出した岡崎が右足を伸ばしてゴールに押し込み先制した。GK山本海とDF陣が名古屋の反撃を耐えしのいでいたが、後半3分、ケネディのヘディングがポストを直撃する危機。11分には玉田にPKを決められ同点とされた。その後は互いに譲らないまま延長戦に突入。延長後半に岡崎が2度の決定機を生かせず、決着はPK戦へ持ち込まれた。1人目の市川がバーに当てて失敗した清水に対し、名古屋は5人全員が成功した。

本田、攻守で光る
 ○…中盤の底で本田のプレーが光った。敗れはしたが、岡崎の先制点をアシストすれば、守りでも体を張ったプレーで貢献。成長を見せた1年を締めくくった。
 先制アシストは前半16分。中央付近でボールを受けると、ロングフィードをぴたりと走り込む岡崎の足元に合わせた。「イチかバチかのパスだったが、うまくいった」
 山本真の成長もあり、ボランチの正選手争いは激しい。そんな中、実力でポジションを得た。「今季の最初に比べると周りが見えるようになった」と手応えを口にする。
 「来季はプレーの幅を広げ、ゴールも狙いたい」。振り返ることなく、前を向いた。

PK戦で力尽きる
   「本当に悔しい」。長谷川監督は喪失感を隠せなかった。延長、PK戦にもつれ込んだ激闘も及ばず、挑戦は準決勝でついえた。いまだ無冠のまま、長谷川体制5年目が終わった。
 ワンチャンスから先制点を奪う理想的な滑り出しだった。前半16分、得点者は岡崎。「来るな、と思った」と本田のロングパスに鋭く反応、GK楢崎の鼻先で目いっぱい右足を伸ばし、ネットを揺らした。
 後半にPKを与えて追い付かれはしたが、守備陣も踏ん張った。「自分としては1年の中で一番、体が動いた試合だった」と平岡。流れの中からのゴールは許さず、クロスボールにもGK山本海が立ちはだかった。
 それでも、勝利はつかめなかった。延長後半には岡崎が2度の決定機を迎えたが、楢崎の好守に阻まれた。練習中に切った左まぶたの縫合跡も痛々しいエースは「自分の責任。あそこで決めていれば、PK戦までいかなかった」と敗因を背負い込んだ。
 PK戦は運がなかったの一言に尽きる。勝敗を決した名古屋の5本目。シュートがバーを直撃したが、跳ね返りが山本海の背中に当たり、ゴールに収まってしまった。「着地前でどうしようもなかった」。山本海は天を仰ぐしかなかった。
 念願のタイトル制覇、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得は来季に持ち越された。兵働は「勝負強さが出てこないとタイトルは取れない。もっと厳しく、高いものを要求してやっていく必要がある」と来季の課題を肝に銘じた。

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名古屋―清水 前半16分、先制ゴールを決める清水の岡崎(右)=エコパスタジアム



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