Jリーグ1部(J1)第2節第1日(15日・fフクアリほか=7試合)は、清水が藤本、岡崎の得点で千葉に2―1で競り勝った。
(1)フクダ
清水(1勝1敗)(3) 2(1―1 1―0)1 千葉(1分け1敗)(1)
▽得点者【清】藤本(1)岡崎(1)【千】巻(PK)(1)
▽観衆 14566人
【評】清水は藤本、岡崎の2得点を守りきり、今季初勝利を挙げた。
立ち上がりは攻めの形をつくれずにいたが、前半8分、藤本が思い切りよく約25メートルのミドルシュートをたたきこんで先制。これを機にパスも回るようになり、押し気味に試合を運んだ。しかし39分、PKを献上して同点に持ち込まれた。
後半は一進一退。21分には枝村が右から持ち込んで矢島を経由、フェルナンジーニョがつま先でシュートを放ったがGKに阻止された。その後はこう着したが、34分に岡崎が入ると再び攻撃が活性化。すると39分、その岡崎が約20メートルからミドルシュートを決めた。終盤は岩下、山西を投入して守備を固め、リードを死守した。
先発変更で結果 攻撃活性化
「駄目なら試行錯誤しなければいけなかった。動くなら結果を出さないとという気持ちが強かった」。試合後の長谷川監督の表情は、今季初勝利をもぎ取った喜びよりも、安ど感を強くにじませていた。
勝利こそが至上命題だった。黒星を喫した開幕戦のメンバーからFWマルコス・アウレリオを外し、フェルナンジーニョと矢島の2トップ、好調の枝村をトップ下に起用する策に打って出た。
当初は開幕戦から同じメンバーを続けて起用していく必要性を語っていた指揮官だったが、「調子のいい選手を使わないとコンディションも落ちてしまう。ベターなチョイスになると思い、入れ替えた」とチーム状況、起用の時期を踏まえて考え抜いた末の先発メンバーの変更。それだけに、結果を出さないわけにはいかなかった。
フェルナンジーニョが前線でためをつくり、藤本や枝村、矢島が絡む攻撃は開幕戦よりも格段にスムーズだった。現状では明らかにベストの布陣であることを示した。強烈なぶれ球ミドルシュートを放った藤本、思い切りのいい一発を決めた岡崎が、指揮官の脳裏にあった決定力への不安も解消してみせた。
終盤には守備力のある岩下、山西を投入する念の入れようで、「調子のいい選手」を優先した狙いは結実した。「最大の収穫は勝ったこと」と主将の高木和も結果の大きさをかみしめる。しかし、本当に重要なのは、この1勝をタイトル奪取を掲げる今季の戦いにどう反映していけるかだ。指揮官は「また一歩、熟成できるように、きちっと戦っていきたい」と決意を語った。
岡崎が決勝弾 五輪代表へアピール
○…岡崎が試合を決めた。1―1の同点で迎えた後半39分。ペナルティーエリアやや外、ゴールまでは約20メートル。DFを抜ききらずに思い切りよく右足を振り抜いた。ボールはGKの手をすり抜け、鋭くネットに突き刺さった。今季初勝利をもたらす値千金のゴール。ベンチに駆ける岡崎をチームメートが揉みくちゃにし、アウェーに詰め掛けたサポーターも歓喜を爆発させた。
イングランドなど欧州トップチームの試合を熱心に観戦し、シュートに行くイメージを膨らませていた。「(投入後の)10分で1回でも打ってみようと思っていた。あそこで打ったら入ると自信になった」。背番号23は興奮気味に振り返った。視察に訪れた北京五輪代表の反町監督にも強烈なアピールとなる大仕事だった。