Jリーグ1部(J1)第6節第1日(12日・日本平スタジアム)は、清水がホームで名古屋に0―2で敗れた。
(1)日本平
名古屋 5勝1分け(16) 2(1―0 1―0)0 清水 1勝1分け4敗(4)
▽得点者【名】小川(2)杉本(2)
▽観衆 14167人
【評】清水は好調な名古屋に為すすべなく、3連敗を喫した。
清水は名古屋の陣形に対応し、伊東、本田のダブルボランチで臨んだ。前半初めこそパスを回し、セカンドボールを拾って押し込む時間帯もあったが、9分、右サイドを破られて失点すると、主導権は名古屋に。32分に本田を下げて原を投入し、反撃を狙ったが、決定機はなかった。
後半も前線にボールが収まらずに攻撃の形を作れず、ずるずると時間が経過。17分に岡崎、31分には西沢を入れて活性化を図ったが、44分、前掛かりになったところを突かれて2点目を挙げられ、力尽きた。ロスタイムのフェルナンジーニョのFKもバーを直撃し、無得点に終わった。
「自信喪失」攻撃単調に
勢いの差は顕著だった。4連勝中で波に乗る名古屋に対し、2連敗中の清水は完全に自信を失っていた。ミスを繰り返し、決定機もほとんどないまま06年4―6節以来の3連敗。ホーム初勝利は程遠く、長谷川監督は「ミスを恐れ、消極的になってしまった。選手が自信なさげなのはベンチでも感じた」と力無く振り返るしかなかった。
サイド攻撃を武器に破竹の連勝を続ける相手に対し、清水は昨季から一貫してきたひし形の中盤に手を付けた。伊東、本田のダブルボランチを置き、枝村とフェルナンジーニョを前に配するボックス型の布陣を選択。相手の長所を消すと共に、攻撃面の活性化を狙った。
だが、システムうんぬん以前に、個々のプレーが安定味を欠いていた。開始早々の失点を機に、連係がずれ、単純なミスを連発。「ネガティブになり、気負い過ぎもあったかもしれない」と伊東が言うように、チーム全体を悪いムードが包んだ。おのずと攻撃も単調になり、途中出場の原は「点を取りたい気持ちだけが前々に行ってしまった。もっと落ち着いて球を回せばよかった」と悔やんだ。
悪い流れをどう断ち切ればいいのか。答えは見えない。「もう1度チームを立て直して、少しでも上に行けるように何とかしなければいけない。結果を信じて戦うしかない」。指揮官は厳しい表情を崩さなかった。
山本海、悔しい初先発
○…腰痛の西部に代わり、今季初先発に意気込んだGK山本海だったが、2失点で連敗の悪い流れを食い止められず、「今回は結果を残したかったが…。何も残らない試合になってしまった」と肩を落とした。
開始早々、競り合いから鋭い回転が掛かったボールがゴール前にこぼれたが、落ち着いて反応。「ファーストタッチを大事にしていた。集中して入れた」と上々の立ち上がりに見えたが、突破から前半9分に失点。終了間際にも追加点を許し、「守ってあげられたら逆転もあったかもしれない」と自分を責めた。
だが、落ち込んでいても何も始まらない。「練習から声を出していく。またチャンスが来れば、次こそ結果を出したい」と気持ちを奮い立たせた。
選手3時間足止め
○…試合後、敗戦に納得しない約200人のサポーターが長谷川監督との面会を要求し、選手とスタッフの乗ったチームバスの出口をふさいだ。
チーム幹部が説得を試みたが応じず、約3時間後、長谷川監督が姿を見せてようやく選手たちは足止めから解放された。長谷川監督は「ここで何を言っても言い訳にしかならない。これからの試合の結果で皆さんの期待に応えるしかない」と呼び掛け、何とか収拾を付けた。