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2008リーグ戦(清水)

【第10節】静岡ダービー 清水、詰め欠きドロー

2008/05/04
 Jリーグ1部(J1)第10節(3日・日本平スタジアムほか=9試合)は、清水―磐田の静岡ダービーは1―1で譲らず引き分けた。

(1)日本平
清水 3勝3分け4敗(12) 1(0―1 1―0)1 磐田 4勝2分け4敗(14)
▽得点者【清】原(1)【磐】駒野(1)
▽観衆 20330人
 【評】前半は磐田、後半は清水が主導権を握った戦いは、互いに譲らず引き分けた。
 立ち上がりは清水が押し込んだ。だが、磐田はすぐ盛り返した。西の多彩な動きと駒野、村井のサイド突破から再三、チャンスをつくった。ジウシーニョが負傷退場したが流れは変わらず、前半34分、FKを素早くつなぎ、駒野のドリブルシュートで先手を取った。
 後半は清水が攻勢に出て、3分、市川の右クロスのこぼれを原が押し込んで追いついた。20分には磐田の河村が2枚目の警告で退場。数的優位に立って清水の攻めは一段と拍車がかかった。だが、詰めを欠き、4バックに切り替えた磐田苦心の守りを破れなかった。

数的優位生かせず 後半「あと1点」遠く
 後半、勝ち越し点を狙い、圧倒的に押し込み続けた。退場者が出て相手は10人。絶え間なく磐田ゴールに襲い掛かった。だが、最後まで、もう1点が奪えなかった。ホームの静岡ダービーで歯がゆいドロー。順位は14位に落ちた。長谷川監督は「最後の勝ちきる部分、こういう展開で押し切ってこそ、チームの勢いは生まれる」とみけんに深いしわを刻んだままだった。
 1点を追う後半3分、プロ2年目の原が「体のどこに当てても入れなきゃ」と市川のクロスのこぼれ球を無我夢中で押し込み、リーグ戦初ゴールをマークした。「そのままサポーターのところに走って行きたかったけど、目の前がゴールネットだったんで」と磐田ゴールの中で喜びを爆発させ、重苦しい雰囲気を一気に振り払った。
 ここから一気に逆転―。ピッチ上のイレブンだけでなく、清水サポーターの誰もがそう信じた。だが、退場で10人になった相手を攻略しきれず、じりじりと時間だけが過ぎていく。「疲れがあった。力みもあって…」と7本のシュートを放ちながら生かせなかった藤本。抜群のキレを発揮したフェルナンジーニョも「ホームで勝たないと次につながらない。順位も下がったし」と唇をかんだ。
 チームの置かれた状況は依然として厳しい。だが、「下を向いていないし、良くなっている」と高木和が言うように、攻守両面で内容が向上してきているのも確かだ。「今日のような戦いをしていけばいい」と手応えも口にした指揮官。中2日の次戦に向け、息をついている暇はない。

161日ぶりピッチ兵働、涙の復帰
 ○…後半37分、甲状腺機能障害で長期離脱していた兵働が昨年11月24日の千葉戦以来、実に161日ぶりにピッチに戻ってきた。満場のスタンドは清水の背番号13の復活を大声援で歓迎。「素直にうれしく思ったし、やっと戻ってこられたという感じ。支えてくれたドクター、チーム関係者、サポーターのおかげ」としみじみと振り返った。試合後は自然と涙が込み上げ、思わずユニホームで顔をぬぐった。
 わずか8分間の出場ながら、フェルナンジーニョや藤本との連係で好機を演出。ひたむきに勝ち越し点を目指した。ロスタイムには左サイドからクロスを上げ、市川のシュートチャンスも導いた。「何とかゴールに絡んで勝てればと思った」とドローの結果に満足はないが、「これから精度を上げていきたい。今日が自分の中での開幕です」と力強く宣言した。

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清水―磐田 後半3分、清水の原(右から2人目)はゴール前の混戦からボールを押し込み1―1の同点とする=日本平スタジアム



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