Jリーグ1部(J1)第18節第1日(20日・日本平スタジアムほか=6試合)清水は西沢の2ゴールなどの活躍で3―0で新潟を下した。
(2)日本平(1勝1敗)
清水 6勝4分け8敗(22) 3(2―0 1-0)0 新潟 7勝5分け6敗(26)
▽得点者【清】西沢2(4)高木和(1)
▽観衆 17025人
【評】清水は今季リーグ最多3得点で新潟に完封勝ち。連敗を2で止めた。
清水は序盤から積極的にボールを奪いに行き、新潟を押し込む。すると前半18分、藤本のパスを受けた市川がふわりとクロス、ゴール前の西沢が頭で押し込んで先制した。29分の枝村のシュートはポストに嫌われたが、43分、藤本の左CKから岩下がヘディングシュート、こぼれ球を高木和が右足でネットに突き刺した。
後半も勢いは衰えず、主導権を握った。5分、藤本の左CKを西沢が頭で合わせて3点目。守備でも最後まで集中を切らさず、全員が体を張って無失点にしのぎきった。
最多3点低迷脱出へ光
盛大な勝利の花火が梅雨明けの夜空を染めた。今季最多の3得点で、ここまで7戦無敗と波に乗る新潟に快勝。移籍後初の1試合2ゴールで大きく貢献した西沢は「これ以上負けられない思いがあった。苦しい時期は続くが、この勝ちをいいきっかけにしたい」と心地よい疲労感に浸った。
前節の川崎戦は無残な逆転負け。この試合まで中2日だったが、チームはミーティングで「勝ちきる戦い方」をあらためて確認した。山西の呼び掛けで選手だけの話し合いも持ち、反攻の士気を高めて臨んだ。
この試合、特に違ったのは先制してからの戦いぶりだ。1点を守ろうと腰が引けていた前節までとは一変。「これまでも悪くはなかったが、焦りみたいなものがあって…。落ち着いてやっていこうと話していた」と高木和。追加点を奪いにいく姿勢を保ち、能動的に試合を支配し続けた。
DFラインも昨季までの堅固さを取り戻していた。青山は「エスパルスのサッカーができたと思う。こういうサッカーができれば負けない」とスッキリした表情。「悩んでも仕方ない。変なことを考えず、1から集中してやろうと決めていた」と五輪代表落選のショックも乗り越え、プレーに気迫がみなぎった。
低迷脱出の光明は見えた。だが、順位は15位のまま。長谷川監督は「次の大宮戦(27日)が重要なゲームになる」と気を引き締め、「ここから1つずつ、はい上がっていきたい」と眼光を強めた。
山本海完封五輪へ弾み
○…川崎戦で右足甲に裂傷を負った西部に代わり、五輪代表の山本海が12試合ぶりのピッチに立った。「過信ではなく、できるんだと自分に言い聞かせてやった」と落ち着いてゴールマウスを守り、6試合ぶりの完封勝利の立役者となった。
「GKコーチから1タッチ目が大事と言われていた」と試合の入り方に細心の注意を払った。その最初のプレーではクロスボールを適切に処理。「タイミングが合って、行けるなと感じた」とリズムに乗った。危険を感じる場面はほとんどなく、「ハイボールにもキャッチとパンチの区別が付けられた」と満足そうに振り返った。
北京五輪に向けても最高のアピールとなったが、本人は慢心なく、「これからも100%以上の力でやらないと。1日1日が勝負」と気を引き締めた。