Jリーグ1部(J1)第24節第1日(13日・日本平スタジアムほか=7試合)、清水は3―1で札幌に快勝した。名古屋は小川のゴールでG大阪を1―0で下して4連勝をマークし、勝ち点45で単独首位を守った。
(2)日本平(清水1勝1分け)
清水(31) 3(1―0 2-1)1 札幌(17)
▽得点者【清】枝村(4)岡崎(6)西沢(5)【札】西(2)
▽観衆 15395人
【評】清水は中盤を支配して優位に試合を進め、札幌に快勝した。
清水は中盤でリズムよくパスをつなぎ、引いて守る札幌ゴールに迫った。前半14分、枝村のパスに抜け出した山本真がフリーでシュートを放ったが、これは枠を越えた。得点を奪えずにじれる展開となったが、42分、山本真の左クロスに枝村が右足で合わせ、待望の先制点を挙げた。
後半も清水ペースで運ぶと、17分、市川の鋭いミドルシュートをGKがはじき、岡崎がこぼれ球に詰めて加点。33分にはマルコス・パウロのクロスを西沢が頭で押し込んでダメ押しした。ロスタイムに1点を返されたが、守備陣も集中を切らさずにリードを守りきった。
枝村3戦連続ゴール
ナビスコ杯に続き、この日も主役は枝村だった。公式戦3戦連続となる値千金の先制ゴール。前半42分、持ち前の嗅覚(きゅうかく)でゴール前に飛び込み、山本真のクロスにドンピシャで右足を合わせた。「取りあえず、勝ってよかった。(ゴールは)攻めあぐねた時間だったんで」とヒーローインタビューに答え、サポーターの喝采(かっさい)を浴びた。「みんな動いているし、パスコースが増えている」と中盤の連動性に手応えをつかんでいる。
残り10試合での巻き返しへ、ますます欠かせない存在となっているのは間違いない。長谷川監督は「非常に自信を持ってやれているのがいいと思う。メンバーが固まってきたことで、動き方、ポジショニングの整理ができ、最後の仕事もできるようになった」と貢献ぶりを高く評価した。
主導権握り札幌圧倒
決勝進出を決めたナビスコ杯の勢いをそのままリーグ戦に持ち込んだ。3点を挙げて札幌を退け、順位を暫定13位に上げた。DFラインを統率した代表帰りの高木和は「ナビスコ杯を勝ち上がった勢いを止めたくなかった。緊張した」とほっとした表情を見せた。
中盤の主導権は終始、清水が握った。引いて人数を掛けて守る相手に、小気味よくパスをつなぎ、我慢強くサイド攻撃を繰り返した。岡崎は「みんなが出てきてくれるから、サポートがいないことがない。一体感が出ている」と好感触を口にする。シュート数でも18対3と圧倒した。
ユース出身の枝村、山本真がこの試合も目覚ましい活躍だった。ナビスコ杯での貢献を買われ、今季リーグ初先発を勝ち取った山本真は「自分がボールを持って前を向くと、顔を出してくれる。タイミングがこっちにはありがたい」と枝村との好連係で何度も好機を演出。42分には速いクロスでその枝村の先制点のおぜん立てした。
相手のセットプレーにも集中を切らさなかった。「無失点で勝つことにこだわりたい。しょうがない、とはしたくない」と山本海はロスタイムの失点に反省を口にしたが、そこまで求めるのはぜいたくかもしれない。
ナビスコ杯の強さは本物だったようだ。だが、さらに結果を積み上げていかねば、その証明は不十分だ。長谷川監督は「上へ上へ、前へ前への意気込みで1つずつ勝ちを積んでいきたい」と一層、闘志をたぎらせた。