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広報から(清水)

プロ選手の役割

2010/02/20
 最近よく聞かれることがある。「小野(伸二)ってどんな人?」。もちろん、プロサッカー選手として類まれな才能の持ち主で、欧州でも活躍し、経歴を見ただけでもそのスゴさは十分に分かる。知りたいのは彼のキャラクター。静岡にいても、彼がどういう人間かを知る人は意外と少ないのではないかと感じた。だからこそ、小野選手のエスパルス加入が決まったときから楽しみだった。
 まず衝撃だったのは、1月の新体制発表記者会見後のテレビ出演時。番組側からスタジオでリフティングのリクエストがあった。快諾して何気なくボールを蹴り始めた時の小野選手の表情が印象的だった。あれほど楽しそうにボールを蹴る人を見たことがない。心底、サッカーが好きなのだと感じた。
 エスパルスは7日から10日間、鹿児島市で春季キャンプを行った。小野選手の人気は鹿児島でも絶大。連日、彼を目当てに多くの方が練習見学に訪れ、鹿児島キャンプ関係者も、「平日でも明らかに人が増えている」と驚くほど。キャンプ期間中、練習試合が行われた週末には、彼のサインを求めて人だかりができた。われ先にもらおうと急ぐファンに対して、「全員にサインしますから、慌てなくても大丈夫です」と声をかける小野選手。その後、約1時間かけて本当に全員に応じた。“即席サイン会”を終えて、小野選手はこともなげに言う。
 「個人的に昔からスタンスは変わっていないけど、30歳になってより一層、サッカーをやらせてもらっていると思っている。ファンがお金を払って見に来てくれるから、俺たちはサッカーで飯を食っていくことができる。だから、彼らが満足するようなプレーを見せたいし、サインを求められればできる限り応じたい。取材も同じ。だってそれが、(プロサッカー選手としての)俺たちの『役割』だから」
 なるほどと感じた。「天才」と呼ばれてもおごることなく、みんなに愛されるゆえんなのだと。何だかますます開幕が楽しみになってきた。チームは28日(日)の新潟とのプレシーズンマッチ(午後1時半、アウスタ)を経て、3月6日(土)の開幕戦、アウェー・広島戦に臨む。

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今季新加入した小野伸二選手(中央)。鹿児島キャンプでも多くの人を魅了した((c)s―pulse)


情熱細胞ロゴ 「広報から」は静岡新聞土曜朝刊「情熱細胞」掲載の「J-Strut」の転載です

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