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広報から(清水)

ノリがいい

2008/04/19
 水曜の東京V戦でのハーフタイム。「おっ、髪切ったー?」とロッカールームで原一樹選手に笑顔で声をかけられた。こちらが拍子抜けするくらい普通に。チームが3連敗中だっただけに、広報担当としていつも以上に真剣な面持ちで監督のハーフタイムコメントをメモしようとしていたんだが。気づいてくれてうれしかった一方で、彼にはプレッシャーは無いのだろうかと不思議に思った。
 今季、プロ2年目を迎えるFWは、自他とも認める明るい性格の持ち主。「ウジウジしていることは好きじゃない。悩むことはあるけど、何でも楽しんで笑い飛ばすくらいじゃないと」という。とにかく、ノリというか勢いがいい。プレーも同様。一瞬で相手を抜き去るスピードとゴールへ向かう強い気持ちが彼の特長だ。試合では、常に相手に立ち向かっていく積極的なプレーをする。自分の武器を理解しているからこそ、見ている側にも気持ちが伝わりやすい。試合ごとに参加できるエスパルス公式ケータイサイト(S‐PULSEmobile.com)の「ベストプレーヤー投票」では、ここ2試合連続で原選手が1位を獲得している。最近のチーム状況を考えれば、この持ち前の明るさと得点への期待感が求められていた。約1カ月ぶりに公式戦勝利を飾れたのは、得点こそ決められなかったが、間違いなくこの男がチームに勢いを与えたからだろう。
 意外にも、ノリはいいがコツコツ派でもある。「大きな目標を立てない」のが原流。1つ1つ目の前の壁をクリアしていく。「正直、日本代表や世界で活躍とは考えていない。今なら、まずはサテライトで結果を出すこと。トップの試合に出られたら点を取ること」。そうやって積み重ねて、これまでも高校や大学日本一を経験し、プロ選手になった。
 水曜の試合後、ようやく1つの目標である、日本平のピッチで先発メンバーとしてプレーする姿を両親に見せることができたと、微笑む原選手がいた。明日はアウェーで横浜Fマリノス戦。次は何を目標にするのだろう。

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東京V戦で先発メンバーとして出場した原一樹選手=16日、日本平スタジアム


情熱細胞ロゴ 「広報から」は静岡新聞夕刊「情熱細胞」掲載の「J-Strut」の転載です

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