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広報から(清水)

新しい歴史をつくる

2008/09/19
 負ける気がしなかった。ハーフタイムのロッカールームにはそんな雰囲気があった。7日、敵地・万博で迎えたナビスコカップ準決勝第2戦、相手は前年覇者のガンバ大阪。日本平スタジアムでの第1戦が1―1、2戦目の前半は1―1だった。この時点で条件は同じ。ロッカールームで、選手たちは滴る汗をぬぐいながら前半について互いの主張をぶつけていた。長谷川健太監督が後半に向けて、ホワイトボードを使って話を始めると一瞬にして静まり、徐々に士気が高まっていく。広報担当として監督の指示をメモするため、部屋の端に立ちながら、いつにない空気を感じた。後半、2点を追加し、相手の追い上げを振り切って見事12年ぶりの決勝進出を決めた。
 1996年9月25日、ナビスコカップ決勝でヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)を倒し、クラブ史上初のタイトルを獲得。先制点を挙げたのは長谷川監督だった。「バースデーゴールを狙っていた。ゴールをどうとるか、ボールをもらう前からイメージできていた」。明後日から発売される、Jリーグ開幕15周年記念特別企画JリーグオフィシャルDVD「清水エスパルス レジェンド・オブ・スターズ」の中で、当時を振り返る。
 また、大榎克己エスパルスユース監督は「サポーターと一緒に喜んだ優勝」、堀池巧氏(サッカー解説者)は「タイトルを獲りたい、ただそれだけだった」と懐かしげに語る。独占インタビューを交えて、おのおのの視点から回顧し、今だから明かされる数々の秘話。永遠に語り継がれる彼らの勇姿と現役引退までの足跡を収録した、永久保存版DVDとなっている。これを見れば、11月1日(土)の決勝はより重みを持つ瞬間となる。
 今、現役選手として12年前の決勝のピッチに立った選手は1人もいない。伊東輝悦選手は控えだったため、どの選手も初めての経験となる。また、今回優勝すれば、長谷川監督にとって選手・監督両方でのタイトル獲得となり、Jリーグ史上初の快挙だ。12年の歳月を感じつつ、おれたちが新しい歴史をつくる、という強い思い。決勝チケットは、あすから一般発売される。

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情熱細胞ロゴ 「広報から」は静岡新聞夕刊「情熱細胞」掲載の「J-Strut」の転載です

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